生理前に眠れないとき、まず知っておきたいこと
月経周期の後半、排卵から生理前までを「黄体期」といいます。この時期はプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響で、基礎体温が上がる高温期になります。
PMSでは、寝つきにくい、夜中に目が覚める、反対に強い眠気が出るなど、睡眠に関する症状が現れることがあります。ただし、黄体期に体温が上がることだけで、一人ひとりの眠れない理由を説明できるわけではありません。
眠れないことを、自分の気持ちの弱さにしなくて大丈夫です。
睡眠と体温には関係がありますが、ホルモン変動、生活リズム、ストレス、痛みやほかの体調など、いくつもの要因が重なることがあります。原因を自分だけで決めつけず、まずは「いつ、どんなふうに眠れないか」を残してみてください。
毎月、生理前の同じ時期に繰り返すことは、婦人科へ相談するときの大切な手がかりになります。日中の仕事や家事に支障が出るほどつらいときは、我慢を続けず相談してください。
黄体期の体温変化と、睡眠の関係
月経周期を通じた体温の変化を整理します。
| 時期 | 主なホルモン | 体温の傾向 | 記録しておきたいこと |
|---|---|---|---|
| 生理期(1〜5日目頃) | 低下期 | 低め | 痛み・出血・眠気や不眠の有無 |
| 卵胞期(6〜14日目頃) | エストロゲン優位 | 低温安定 | 自分にとって普段どおり眠れるか |
| 排卵期(14日目前後) | LHサージ | 一時的に下がる | 睡眠や体調に変化があるか |
| 黄体期(15〜28日目頃) | プロゲステロン優位 | 高温期・下がりにくい | 寝つき・中途覚醒・日中の眠気 |
PMSの睡眠症状を、一つの原因に決めない
PMSでは不眠または眠気が症状として現れることがあります。黄体期のホルモン変動が関係すると考えられていますが、「プロゲステロンが自律神経を乱すから眠れない」と一つの経路で断定することはできません。
睡眠不足、ストレス、生活リズム、ほかの病気なども関係し得ます。毎月繰り返して生活に支障がある場合は、症状を記録して婦人科へ相談してください。
原因を一つに決めず、症状を記録する
「眠れない」と一言でいっても、寝つけない、夜中に目が覚める、早朝に目が覚める、眠ったはずなのに日中つらいなど、現れ方はさまざまです。ここを分けておくと、相談するときに伝えやすくなります。
眠れない日の様子を、短く残す
細かい睡眠記録を毎日つける必要はありません。「布団に入った時刻」「寝つくまでの感覚」「夜中に目が覚めた回数」「翌日のつらさ」だけでも十分です。月経開始日と並べると、生理前に集中しているかが見えやすくなります。
月経が始まると軽くなるかを見る
PMSは月経前に現れ、月経が始まると軽くなることが特徴の一つです。生理が始まっても続く、周期に関係なく眠れない、気分の落ち込みが強いというときは、PMSだけと考えず婦人科やかかりつけ医へ相談してください。
メモしておくと相談しやすいこと:
・寝つくまでにどのくらいかかったか
・夜中や早朝に目が覚めたか
・翌日の仕事や家事に支障があったか
・月経予定日の何日前から始まったか
・痛み、気分の落ち込み、強い眠気なども一緒にあったか
「温めると眠れる」は、どこまで確かか
「体温が高いから眠れない」なら、「さらに温めたら逆効果では?」と思うかもしれません。ここは、一般的にどう説明されているかと、よもぎ蒸しについて言えることを分けて書きます。
一般的にはこう説明されています
入浴で体を温めると皮膚表面の血管が拡張して熱が放散され、その後に深部体温が下がりやすくなる——「熱の放散」と呼ばれる仕組みで、入浴と睡眠についての研究があります。温熱と副交感神経についての研究も、同じく温熱一般のものです。
よもぎ蒸しについて言えること
よもぎ蒸しで同じことが起きるかは、確認されていません。入浴の研究をよもぎ蒸しに当てはめて「深部体温が下がりやすくなる」「副交感神経が優位になる」と説明することは、当店ではしません。座り方も、温める範囲も、時間も違います。
私自身は、寝る前に使った日は寝つきがよかった感覚があります。ただしそれは一人の体感で、同じことが起きると保証できるものではありません。不眠が続く場合は、セルフケアで解決しようとせず医療機関へご相談ください。
黄体期に使うなら、体調を基準に
黄体期(排卵後〜生理前)は、PMSの症状が出やすく、睡眠が乱れやすい時期とされています。以下に書くのは、眠りを改善するための推奨時間ではありません。所長自身や、ご利用の方から聞く使い方の一例です。
タイミング:就寝1〜2時間前に使う方が多い
就寝直前よりも1〜2時間前に使う方が多いです。ただし「その方が眠れる」と確認されているわけではありません。20〜30分使ったあと、体が落ち着いてから就寝する、という流れが続けやすいという声がある、という程度の話として受け取ってください。
頻度:黄体期も体調に合わせ、回数を増やしすぎない
黄体期は眠気、だるさ、ほてり、気分の変化を感じる方もいます。「黄体期だけ回数を増やすとよい」という案内を見かけることはありますが、それを裏づける研究は確認できていません。よもぎ蒸しで自律神経の揺れが緩やかになる、と言い切れる根拠も同じです。決まった回数をこなすことを目的にせず、熱さや不快感、だるさを感じる日は休んでください。生理が始まってからは扱いが変わるので、生理中の使い方について、Q&Aで整理していますようにしてください。
香りも一緒に使う
よもぎ蒸しはよもぎ・漢方の香り成分が蒸気とともに揮発します。嗅覚が感情・記憶に関わる脳の領域とつながっていることは知られていますが、その香りを嗅ぐと何が起きるかは分かっていません。「香りで条件付けができてリラックスできるようになる」と当店から言うことはできません。私にとっては、この香りがすると「今から何もしない時間だ」と切り替わる感じがある、という程度の話です。
使い方の一例(推奨時間ではありません):
・所長や利用者からは、就寝1〜2時間前に20〜30分使うという声があります(睡眠を改善する推奨時間ではありません)
・回数は当店からご案内しません(体調が基準です)
・熱さ・だるさ・気分の落ち込みがある日は休む
・眠れない状態が続く場合は、使い方を工夫するより医療機関へ
よくある質問
・黄体期には基礎体温が上がり、PMSでは不眠や眠気が現れることがあります
・不眠の原因を体温や自律神経だけに決めず、毎月の症状を記録してください
・入浴についてはその研究がありますが、よもぎ蒸しで同じことが起きるかは未確認です
・回数の正解は確認されていません。就寝1〜2時間前に置く方が多い、という程度の話です
・黄体期に不調が出やすい方は、毎月の時期と症状を記録しておくと、婦人科へ相談するときにも役立ちます
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よもぎ蒸しのこと、
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