先に結論です。座り方によって効果が変わることを確かめた研究は、当店が探した範囲では見つかりませんでした。自宅で座り方を決めるときに見ておきたいのは、効果よりも「熱さをどう逃がすか」と「心地よく座っていられるか」です。
そのうえで、ASUCA正規取扱店として自宅でよもぎ蒸しを250日以上続けている所長は、座り方でいちばん大事なのは、香りをしっかり感じられることだと思っています。この記事では、基本の座り方、熱いときの調整、所長が毎回のようにしている「頭かぶりスタイル」を分けて書きます。
「効果的な座り方」はあるの?
サロンやメーカーの解説では、あぐら・体育座り・前かがみ・マントを頭からかぶるなど、座り方ごとに「下半身を集中して温める」「粘膜から成分を吸収する」「かかとのツボに蒸気を当てる」「美肌に」といった説明が添えられていることが多いです。
ただ、座り方を変えると効果が変わる、ということを人で確かめた研究は、当店が探した範囲では見つかりませんでした。「粘膜から吸収される」という説明のもとになっている数字についても、元の研究までたどった結果をよもぎ蒸しの「経皮吸収42倍」は本当?にまとめています。
これは「効果がない」と確かめられたという意味ではなく、まだ分かっていない、という状態です。「この座り方のほうが温まった」「こっちのほうが落ち着いた」という感覚は、その方にとって本当の体験です。効果があると言える材料がないのと同じように、感じたことを否定できる材料も、こちらにはありません。
だからこの記事では、座り方を「効果の違い」ではなく、熱さの調整と、心地よさの違いとして整理します。
自宅の座器での基本の座り方
当店がご案内している基本の座り方は、次のとおりです。お使いの座器の取扱説明書もあわせて確認してください。
- 座る位置:蒸気は座面の中央の穴から上がってきます。足を大きく開いて座り、穴をふさがないようにします。体で穴にふたをしてしまうと蒸気の逃げ場がなくなるので、蒸気が下からしっかり抜けていくように座るのがポイントです
- 姿勢:背筋は無理のない範囲で伸ばします。途中であぐらや体育座りなど、楽な姿勢に変えてかまいません。どの姿勢でも、穴をふさがないことだけは守ってください
- マント:足元から首までを覆い、蒸気が逃げにくいように閉じます。マントの裾が電熱器や壺に触れていないかを、座る前と座り直すたびに確認してください
- 時間:20〜40分程度が目安で、初めての方は20〜30分程度から。長く座るほどよい、という意味ではありません
家なら、壁の近くに置くと「背もたれ」ができる
座器には背もたれがないので、20〜40分まっすぐ座っていると、背中や腰が疲れてくることがあります。自宅で使うなら、座器を壁の近くに置いて、壁にもたれて座るのがおすすめです。背中を預けられるだけで、ずっと楽に座っていられます。
置くときは、平らで安定した床を選び、電源コードに足を引っかけない位置に整えてください。もたれたときにマントが引っぱられて、裾が電熱器や壺に触れていないかも確認しておくと安心です。
準備から片付けまでの手順は自宅でよもぎ蒸しのやり方|必要なもの5つと手順6ステップ、よくある失敗にまとめています。
熱いと感じたときの座り方
自宅でよもぎ蒸しをしていていちばん調整が必要になるのは、座り方よりも「熱さ」です。所長が実際に熱いと感じたときにしていることを、順番に書きます。
1. 座る位置を変える
まずは前後に少しずれて、蒸気がいちばん強く当たる位置から外します。
2. 足をもう少し開いて、蒸気の通り道を広げる
足が閉じ気味になっていると、上がってきた蒸気がこもりやすくなります。もう一度足を大きく開き直して、蒸気が通り抜けられるようにします。
3. 体育座りにする
座器の上で膝を立てて体育座りにすると、体と蒸気の当たり方が変わります。このときも穴をふさがないようにし、安定しないと感じたら無理をせず、元の座り方に戻してください。
4. それでも熱いときは、マントをパタパタする・肩を出す
マントを内側からパタパタして中の熱気を逃がすか、マントから肩を出します。このとき、立ち上がらずに座ったまま、裾が電熱器や壺に触れないように気をつけてください。
⚠️ 熱さを我慢するほどよい、ということはありません。調整しても熱い、めまい・吐き気・動悸・頭痛・息苦しさを感じたときは、時間にかかわらず中止してください。同じ場所に熱が当たり続けると、低温やけどになることもあります。詳しくはよもぎ蒸しは危険?のぼせ・やけどなど3つのリスクと安全な使い方にまとめています。
所長がいちばん大事にしている「香りを感じる座り方」
ここからは所長個人の考えです。私は、よもぎ蒸しでいちばん大事なのは香りを感じることだと思っています。そのために毎回のようにしているのが、マントを頭からかぶる「頭かぶりスタイル」です。
頭かぶりスタイルのやり方
- 座器に座り、いつもどおり蒸気が出ていることを確認する
- マントを体にかけてから、頭ごとすっぽりかぶる
- 目を閉じて、鼻でゆっくり呼吸する
なぜ私はかぶるのか
マントの中に香りがとどまるので、香りがとても濃くなります。視界も暗くなるので、考えごとが続かなくなって、ただ香りと温かさの中にいる時間になります。蒸気の中にいるので、鼻がすっと通りやすくなる感じもして、それも好きな理由のひとつです。
かぶる時間は決めていません。無理がなく、心地よいと感じる間だけかぶっています。
ただ、これは私の感じ方であって、効果として言えることではありません。においの情報が脳へ届く仕組みと、そこから先で分かっていないことはよもぎ蒸しの香りはなぜ脳に届くのか。分かっていることと、分かっていないことに、私が頭かぶりを勧める理由は「呼吸が浅い」を意識して直そうとするのは、なぜうまくいかないのかに書いています。
頭かぶりスタイルの注意点
・初めての方は、2〜3分程度の短い時間から試してください
・蒸気が熱いと感じたら、マントを少し持ち上げて顔のまわりに隙間を作ってください
・息苦しさ、顔の熱さ、のぼせ、頭痛、気分の悪さを感じたら、すぐに頭を出してください
・香りが苦手な方、においに敏感な方は、無理にかぶる必要はありません。頭を出したままでも香りは立ちのぼります。「かぶるほうが上級」ということではありません
座り方より先に確認したい日
どの座り方でも、次のような日は使わないでください。
- 飲酒後、発熱中、体調が悪い日、強いだるさやめまいがある日
- 妊娠中(当店では、全身蒸し・足蒸しとも案内していません)
- 生理中(当店では、生理中の全身蒸しは案内していません。判断の目安はよもぎ蒸しは生理中でもできる?にまとめています)
- 持病のある方・治療中の方は、事前に医師へご相談ください
よくある質問
・座り方によって効果が変わることを確かめた研究は、当店が探した範囲では見つかりませんでした
・基本は、足を大きく開いて座面の穴をふさがないように座り、蒸気が下から抜けるようにすること。マントは首まで閉じ、裾が電熱器に触れないようにします
・家なら、座器を壁の近くに置くと、壁にもたれて楽に座れます
・熱いときは、座る位置を変える、足をもう少し開く、体育座りにする、マントをパタパタする・肩を出す、の順に調整します
・所長は香りを感じることをいちばん大事にしていて、頭かぶりスタイルを心地よい時間だけしています(効果ではなく感じ方の話です)
・熱さや息苦しさを我慢せず、体調が悪い日は使わないでください
どの座り方が落ち着くか、頭までかぶって心地よいか。これは記事を読んでも決められません。決められるのは、実際に座った日の自分の感じ方です。
自宅の座器での座り心地を、家で確かめる
座器の座り心地、熱さの感じ方、頭かぶりスタイルの香りの濃さは、実際に座ってみないと分かりません。Asucaの黄土座器・壺・電熱器・マント・漢方薬草が一式届きます。
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